中国上海の不動産事情④

前回からの続きです。

中国上海の不動産事情①

中国上海の不動産事情②

中国上海の不動産事情③

 

中国の不動産の大きな特徴とは

日本と中国の大きな不動産の違い。
それは権利の有効期間です。

日本の土地は日本国のものではなく、購入した人のもの。
なので、一度購入すれば自分のものになります。そのまま子孫代々で受け継いでいくことが可能です。

 

しかし、中国は土地は国のものであり、有効期限は約70年となっています。

 

「では70年後はどうなるんですか?」

 

 

 

 

中国人
「それは誰にも分からない」

…まぁ、そうですよね。

 

 

とりあえず70年後という設定ですが、正直中国人は70年後に国へ返すことになるということをあまり考えていません。

 

 

中国人
「今は70年後と言ってるけど、明日返還って言ってくるかもしれないし」

そうなんです。
前回の記事でも書きましたが、
中国は中国政府が決めたことは何がなんでも聞かなければなりません。

未だに「国家反逆罪」もあります。

為替が乱れたら、政府が銀行を止めることも出来ます。

株価が乱れたら政府が取引停止をさせることも出来ます。

共産党がすべてをコントロールしています。
政府が思い描く中国を保つためには、強行手段も必要なのです。

このように、政府の在り方が日本と大きく違います。

 

 

なので、中国人は政府がいつ何を決め、どのような指示を出してくるか常に気をつけています。

いつ人民元が紙切れになるのかも分からない。

つまりは「保障された社会」がではないので
中国人は中国を信用していません。

自分の身は自分で守らなければならない。

 

 

だからこそ現金ではなく、金や不動産などを購入し、投資や株など資産運用を行なうわけです。

いつ銀行が止められても
株取引停止になっても
人民元が紙切れになっても

どんな事態が起こってもいいように。

 

そのような背景から、中国人は沢山の不動産を購入してるのだと思います。
もちろんそれだけではないのですが。

 

 

日本で不動産を買う理由とは

今は東京オリンピックの期待値で、東京周辺の不動産を購入する中国人が多いみたいですね。

現金を不動産に変えただけでは
物件があまり良くなければ逆に損をしてしまう場合もあります。

 

なので東京オリンピックというコンテンツがある東京周辺が人気なのですね。

しかし、東京オリンピック以外でも
中国人は日本で不動産を購入したい理由があります。

 

それは民泊です。
今は日本旅行ブーム。
ホテルは満室でなかなか予約がとれません。

今や民泊のためにビルを丸々一棟購入している中国人もいます。

もちろん購入しているのは中国人だけではありません。
しかしとても目立っているのはやはり中国人ですね。

また、中国人が日本で不動産を所有し、
法人を作って運営管理をしているとビザが取得出来ます。

そして、10年以上、一定の日数を日本で過ごすことで永住権を得ることも出来ます。

 

中国人のビザ問題についてはまた別記事で書きますね。
中国の方のビザ申請事情。

 

また、夫婦の定年退職後にのんびり暮らすための家
ホテルだと部屋が狭いため、日本旅行時の宿泊先としての家
爆買いした時の荷物保管場所としての家

など目的は様々なようです。

 



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