前回の続きはこちらから。
中国上海でケータイ電話を契約した話その1(おすすめルーター&交通編)
中国上海でケータイ電話を契約した話その2(スマホ本体購入編)
中国上海でケータイ電話を契約した話その3(キャリア契約編)
中国上海でケータイ電話を契約した話その4(中国健康グルメ編)
中国のトレンドを聞く中で、なにやら話は偽札の話へ・・・
中国の偽札問題
中国でかなり深刻な偽札問題。
中国の紙幣には1元札・5元札・10元札・20元札・50元札・100元札があります。
2015年11月に100元札のみ新札を発行しました。
新札発行に至る経緯はもちろん偽札対策。
偽造防止に重点を置いての10年ぶりの発行でした。
なぜ100元札だなのかと言うと、偽札が横行しているのはほぼ100元札であり、50元以下の偽札事例はあまりないからです。
中国では最高額紙幣が100元札です。(日本円で約1700円前後※2018年2月時点)
今まで1000元札や10000元札などの発行が議論されてきましたが、実現されないのはやはり、偽造による被害が増えかねないからです。
また、100元札以上の高額紙幣を発行しないのは、賄賂を渡しにくくするためでもあるという話もあります。
賄賂は痕跡が分からないように現金で渡すのが基本だそうですが、確かに100元札と10000元札ではかさばり具合が全然違いますね。
街のいたるところで偽札の危険
運良く私は未だ偽札をつかまされたことはありませんが、街なかでは結構な頻度で見かけるようです。(知らない間につかまされて、知らないまま誰かの手に渡っている可能性はありますが)
100元札を出すとまず、必ず偽札チェックをされます。
コンビニや小さいショップなどなら必ず偽札判別ライト(のようなもの)で照らされ、照明器具にかざされ、偽札ではないかをチェックします。
銀行や百貨店などの大きい商業施設だと、必ず偽札を判別する機械に必ず入れられます。
以前コンビニで小さい買い物をした時、財布の中に100元札しかなかったので仕方なく出したところ、「もっと50元札以下はないの??」と言われたことがあります。
「ない。」と言ったらすっごく嫌な顔をされました。ごめんて。
もし会計時に偽札が出てきたら日本では警察に届けて大騒ぎになるのですが、中国では
「違う100元札出して。」
と突き返されて終了です。
それくらい中国では偽札は身近な問題なのです。
上海の友人が出会った偽札
そもそもなぜ上海のトレンドの話から中国の偽札の話になったのか。
それは友人が最近偽札をつかまされたから。
友人は会社にお金を下ろしてくるように頼まれ、会社名義の口座でお金を普通に下ろしたそうです。
そして会社に戻って同僚に手渡したところ、同僚に
「これ偽札混じってるよ。」
と言われて判明したそうです。
銀行のATMから偽札が出てくるんですよ。
日本ではありえないシーンですね。
銀行のATMからも偽札が出てくるなんて、一体何を信じたらいいのか・・・・
信じられるものはありません
信じられるものは己だけです
というわけなのでみんな100元札を受け取る時は真剣なんですね〜
中国では騙された時、
「騙される方が悪い」
と言われるので、みなさん自己防衛はちゃんとしましょう☆
しかし、日常生活で常に「騙されないように気を張る」わけですから、しんどいですよね。
中国人が日本に癒しを求めたり、感じたりするのはなんだか分かる気がします。
さて偽札をつかまされて友人はどうなったのか?
急いで銀行に戻って偽札が出てきたと言い張っても意味がありません。
銀行から出る前に言わなければ無効だそうです。(そりゃそうだ)
なので、友人はポケットマネーでその100元札を補填しましたとさ。
「騙される方が悪い」ので騙された友人の責任になった、ということらしいです。
そしてその偽札本体をどうしたのかというと、
記念に持ってるそうです。
というわけで私にも見せてくれました。
100元札を見比べてみた
こちらが表の見比べ写真です。
どちらが偽札かわかりますか??
こうやってみると偽札の方が色が少し薄くて、肖像部分の影の入れ具合が甘いのがわかりますね。ちなみに触ってみると少し紙質も違いました。(ほんの少しだけ偽札の方がザラザラしていて厚みも違う)
そしてこちらが裏です。
裏も表と同じように色が若干薄めなのですが決定的な違いがあります。
印刷ミスです。めっちゃズレてます。
写真ではわかりづらいですが、すかして見ると偽札の方がすかしのクオリティは低いです。
中国人
「注意深く見ていたら偽札はすぐ分かるよ???」
慣れって怖い
日本ほど偽札がなくて安心できる国は他にないそうです。
それも日本が現金主義な理由の一つなのでしょう。
続く。
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