中国上海の不動産事情③

 

前回の続きから。

そもそも中国人は自国を、特に中国元を信用しておらず、

いつ共産党が
「今から人民元廃止するね!」
と言い出すか分からないと思ってます。笑

え、そんな政府あり得ないでしょ…
と思った方。

それが中国です。

 

 

中国で実際に起きた怖い話。

完全に余談ですが、中国で実際に聞いた話。

ある一人の男性がとあるラーメン屋を開店させました。
そのお店はヒットし、毎日沢山の人が押し寄せ、大繁盛しました。

 

しかしある日突然、警察が来て

「この店営業停止ね。」

と言い放ち、店主であるこの男性は追い出されてしまいました。
違法があったなどの何かしらの理由はつけてきましたが、本当にそうだったのかはハッキリとはわからなかったそうです。

 

 

次の日、男性が閉められてしまった自分のお店の前を通りかかると

普通にそのお店は営業していました。

しかも同じラーメン屋。
店名が若干違うけど、ほぼ同じ…!!

 

はい、めちゃくちゃ繁盛してたので
普通にぶんどられただけですね。

 

きっとその店を羨ましく思った方の身内に、警察にコネがある方がいたのでしょう。

「人脈は宝」という言葉は日本にも中国にもありますが、中国では少し違う意味を含みます。

そういっためちゃくちゃな権力が振るわれることはざらなので、中国人が政府を信用しないのは当然ですよね。

 

 

中国の民族事情

日本人は大和民族が大半の単一民族ですが、中国には63もの民族があります。
しかも最近まで争っていたわけです。
(チベットに関しては今もですね)

 

最近まで争っていた民族たちに、

「今日から中国として同じ国の人間になったから仲間なので仲良くしてね!」

と政府が言ったところで、
本当にお互い助け合いが出来るようになるにはまだまだ時間がかかるでしょう。

 

騙されるのは騙された奴が悪い、自分の身は自分で守れ。
そういう概念はそういった背景も絡んでいると思われます。

だって自分の目の前の人間は
確かに法律では同じ中国人ではあるけれど、血統的には同じではない。

 

中国語の方言が、地方や民族によって全然違うのも、
相手に作戦や悪口を言っているのがばれないようにするためだったと言われています。

 

実際、標準語である北京語と方言がどれくらいかけ離れているのですか??
と聞かれることがありますが、日本語で例えると

 

標準語と沖縄弁くらい違います

と答えています。

 

たとえば

「こんにちは(你好)」。
標準語:ニーハオ
上海語:ノンホ

「問題ない(没问题)」
標準語:メイウェンティ
広東語:モーマンタイ(無問題)

広東語になるともはや漢字まで違います。
モーマンタイはジャッキー・チェンの映画などを見ている人は聞いたことがある単語かもしれませんね。

しかし、これは標準語ではなく、広東語なのです!!
もはや外国語並に違います。

 

 

中国人の警戒心が強い理由とは

ずっと国内での紛争があったことから、中国人は知らない者への警戒心が非常に強いです。

 

昔、女性が事故ではねられたのに誰も助けないという中国のニュースが話題になりました。

車に轢かれた女性を誰も助けず 動画が中国で波紋呼ぶ

しかし、当たり屋などの交通事故詐欺が多いため、気軽に助けることが出来ないのです。

 

以前私が上海で留学していた頃、
道路の真ん中で、たくさんのみかんを積んだバイクに乗っていたおばさんが転んだので、
その場で居合わせた外国人留学生の友達と一緒に

バイクを道路の端まで移動させ
みかんを拾って
おばさんを橋の歩道まで移動させてあげました。

怪我もなく、バイクもみかんも無事だったので
そのまま現場を離れたのですが、そのシーンを見ていた他の中国人に

 

怒られました

 

 

交通事故を起こした時、
起こした本人が保険に入っていなかった場合、
誰が病院の費用を払う羽目になるかというと
なんと助けた人になってしまうことが多いんだそうです。

 

・その親切心を利用してわざと事故を起こし、人に医療費や賠償金を支払わせる交通事故詐欺
・もともとの持病があり、高額な医療費を捻出するために助けてくれた人を加害者として法廷に訴える老人
・その場に居合わせただけでも、加害者に認定し慰謝料を払わせる怠慢な警察

がいるため、気軽に見知らぬ人の交通事故に関わってはいけないとのことでした。

 

最近では、ケータイで「自分が加害者じゃない証拠」の画像を残してから助ける、など
少しずつ変わってきてはいるみたいですけどね。

 

 

 

保険料や医療費を払えない、貧富の差がまだまだ残る中国。
もともとは世話焼きで親切な方が非常に多いのですが、
こういったことが起きるため、警戒せざるをえないのですね。

ただ、ずっと警戒しているわけでもなく、一度仲間だと認めてもらえればめちゃくちゃよくしてくれます。
これ以上ないってくらい頼りになります。

しかしその強い絆が暴走し、それがコネなどの問題につながってしまっている気がします。

 

はい、全く不動産事情ではありませんね。
次回は不動産事情に話題を戻します。笑

続く。



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