2020年から世間を騒がせている、騒がせているどころか全世界中の人が振り回されているコロナウイルスの流行。
この流行によって既存のビジネススタイルの確立が難しくなり、仕事を辞めざるをえなくなった方や、仕事の方法を変えたり、違う業界にチャレンジしたりと、”今までとは違うこと”にシフトチェンジをされた方は多いかと思います。
せっかく新しいことにチャレンジするなら、今まで積み上げてきたものを活かしたことに取り組もうということでネットショップをオープン、という流れは比較的自然なことだと思います。
特に、旅行業界・インバウンド業界に関連する事業は、お客様がこちらに来ることが出来ない上、それがいつまで続くか分からない状態。
しかしいつかこの流行が終息すれば、この業界を盛り上げたい。
この流行の間に新しいことにチャレンジして、終息した後も、この新しいチャレンジを活かすとなると、越境ECショップという選択肢が出てくると思います。
越境ECとは?

越境ECとは、”国境を超えて行われるECサイトの取引”のことです。
日本の商品は海外からも評価が高く、安くて高品質のため人気です。
そのため海外から来た観光客がお店でたくさんの商品を購入して持って帰っている光景は見かけたかと思います。
”爆買い”というワードで、中国人観光客の買い物の勢いを連想できますね。
中国は同じアジアの国であり、日本のお隣の国です。
似たような文化もありますが、中国の独特すぎる文化やルールがあります。
人口が約14億人で購買意欲が世界的に見ても非常に高く、大きなマーケットです。
なので今回は中国に対する越境ECに焦点を当てたお話です。
中国向けの越境EC の開設をするには

中国ではネットショッピングが非常に盛んです。
毎年11月11日の双十一(ダブル11)は日本でもニュースになるほどです。
日本で有名なネットショップモールと言えば
・Amazon
・楽天
・Yahoo
などですね。
他にもネットショップモールはあることはありますが、モール内でたくさんの企業や個人が出店している形態のものはこの3社が代表的です。
中国の場合だと、
・淘宝(タオバオ)
・天猫(テンマオ、T-mall)
・京东商城(ジンドン.com)※日本の漢字だと京東商城
・拼多多(ピンドゥドゥ)
・唯品会(VIP.com)
・小米商城(シャオミ)
・蘑菇街(モーグージエ)
・苏宁易购(スーニン イーゴウ)※日本の漢字だと蘇寧易購
・国美電器(グオメイ、GOME)
など、きりがないくらいにたくさんのネットショップモールが挙げられます。
他にもまだまだ挙げられますが、ユニークユーザーが多い・売り上げの高さなどで上位なのが上記のモールです。
Amazon中国もあるにはありますが使用される率はあまり高くなく、上記のサイトやアプリが圧倒的なシェアを誇っています。
日本企業が参加登録ができる越境EC部門を設けているところもあるので、実は日本企業も中国のネットショップモールに参加することが可能なのです。
なので、日本企業が中国越境ECを行う際の手段は現在、以下の3通りです。
1)中国のBtoCプラットフォームに出店する
2)中国のCtoCプラットフォームに出店する
3)独自でECサイトを展開する
今回、タイトルが「中国向けウェブサイトを作る際の注意点」ですので、
3)独自でECサイトを展開する
これについて解説したいと思います。
独自で中国向けECサイトを展開する場合の注意点

もし自社サイトで海外向けにショッピングカート機能をつけたものを作る場合、特に気をつけなければいけないものは”サーバー”です。
中国はネットの規制が厳しく、特にアメリカ系のWebサービスに対してはさらに厳しくなっています。
- LINE
これらは中国国内では通常、利用することは出来ません。
もし中国国内の方とLINEで連絡取ってるよ!という方がいたら、その方はきっとVPNの回線を契約して使っているのでしょう。
その場合、VPNの回線がある場所でのみ使えるので、街中で自由に使えているわけではありません。
その代わり、中国には中国国内の企業が提供している類似サービスがあります。
- Google→Baidu(百度)、Soufu(捜狐)
- Facebook→Wechat(微信)、RED(小紅書)
- Twitter→Weibo(微博)
- Instagram→RED(小紅書)、TikTok(抖音)
- LINE→Wechat(微信)
(TikTokはInstagramと類似サービスではないですが、Instagramがショートムービーサービスを追いかけている節がありますので並べておきます)
少し話が逸れましたが、中国では特にアメリカ系のWebサービスへの規制を厳しく行なっています。そのため、以前中国在住の友人に調べてもらった時、
- ◯塚商会
- N◯T西日本
この2社のサーバーを利用しているウェブサイトは中国では見ることが出来なかったようでした。
NT◯西日本のサーバーはかろうじて見えましたが、ページ表示までに30秒以上かかったとのことで、◯塚商会のサーバーは全く表示されなかったようです。
少し確認してみたところ、利用されているのがアメリカ系のサーバーだったようです。(2021年の時点ではもしかしたら変更されているかもしれませんが…)
ですので、もし自社で海外向け、特に中国向けのECサイトを制作するときはどのサーバーを使うか?をまず考える必要があります。
ではどうやって確認するのか?は中国語ですがこのリンクから速度を確認できます。
リンク先に飛ぶと、検索フォームが出てくるのでその枠内に調べたいサイトのURLを入力してみてください。
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