中国のクリスマスの過ごし方

 

皆さまこんにちは。
そしてメリークリスマス!!

 

クリスマスイブはいかがお過ごしでしたでしょうか。

 

最近ではクリスマスの過ごし方も多様化してきていますが、
今でも共通の「クリスマスの過ごし方」としては、

「クリスマスツリーを飾り、チキンとケーキを食べる。」

というイメージはあるのではないでしょうか。

 

 

その証拠に道端ではクリスマスケーキを販売するスタッフが呼び込みをしていたり、
コンビニなどではチキン商戦が行われていたり、

「これが日本式クリスマスの過ごし方だ!!!!!」

そんなセリフが浮かんでくるような情景を今年も見ることが出来ました。

 

 

そもそも、大部分の日本人がキリスト教ではないにもかかわらず、なぜこんなにも盛大に祝うんだと、ヨーロッパの友人に聞かれたことがあります。

クリスマスはイエス・キリストが人となってこの世に生誕したことを祝う生誕祭です。
ヨーロッパではクリスマス休暇というのがあり、「家でゆっくりと家族と過ごす日」というのが一般的だそうなので、日本式のクリスマスには疑問符がつくのでしょうね。

 

 

最終的に

 

日本人はお祭り好き

 

この一言で納得してました。はい。

 

 

中国のクリスマスとは

さて、中国のクリスマスはどうなのでしょうか。
中国は仏教や道教などが広く浸透している国です。
日本同様、キリスト教を信仰している人は少なく、クリスマスを祝うという習慣が登場したのはわずか数年前のこと。

 

しかし、現在中国では12月になるとクリスマスムードが高まり、
デパートなどでクリスマスプレゼントの商戦が行われているようです。

 

中国人もたいそうなお祭り好きです。

 

ただし、旧正月(春節)や国慶節といった伝統的な祭日は家族・親族と過ごしますが、クリスマスは新しい習慣なので

「友人や恋人とフランクにお祝いして楽しむ」

もしくは

「友人や気の合う仲間、懐かしい仲間と派手にお祭り騒ぎをする」

という、一種のパーティーイベントのような状態になっています。
なんだかその辺は日本と似ていますね。

 

 

また、クリスマスで欠かせないのが「クリスマスディナー」です。
有名ホテルや西洋料理レストランなどだけでなく、街の一般的な食堂まで、クリスマス仕様の豪勢なディナーを用意するそうです。

 

ポイントとしては、

普段なかなか食べられないような北京ダックやフカヒレなどの豪華な料理が、お手頃な価格で食べられる。

というものが女性を中心に、大変人気なようです。

 

また、外食をしなくても、「クリスマス限定メニュー」などを購入して
家でクリスマスを祝う人もいます。
(外食チェーン店のクリスマス限定メニューには行列が出来るとか・・・)

 

私が上海に住んでいた頃、クリスマスイブの日に家の近くにあるケンタッキーをのぞいてみたら、
テイクアウト用チキンのお持ち帰りを待つ人々で、店内がものすごいことになっていたのを思い出しました。

 

また、クリスマスツリーなどの装飾も大好きで、12月になるといろいろなお店がクリスマス仕様の内装になります。
しかし、最近では中国当局が、火災の恐れがあるとして「公共の場へのツリーの設置の禁止」を決定してしまったので、ツリーを見る機会は減ってしまったと聞いています。

 

 

・・・

年中電飾でピッカピカに光るクリスマスツリーを飾っているお店を私は知っているのですが・・・
真夏でもピッカピカです。

 

 

多少の違いはあっても、やはりクリスマスの過ごし方は日本に近いのですね。

 

 

 

また、日本とのクリスマスの違いの一つとして
クリスマスのマストアイテムは “綺麗にラッピングされたリンゴ” だそうです。
クリスマスイブにリンゴを食べたり、プレゼントしたりするのです。

 

 

え、なぜリンゴ?

と思いますよね。

 

クリスマスに中国でりんごが爆売れする理由

中国語でクリスマスイブのことを「平安夜(ぴんあんいぇ)」と言います。
ピンインはpíng ān yèです。

そして、りんごは「苹果(ぴんぐぉ)」と言います。
ピンインはpíng gǔoです。

つまり、平安夜の平(píng)と苹果の苹(píng)が同じ発音なわけです。

 

 

平安夜(ぴんあんいぇ)に送る苹果(ぴんぐぉ)を、
平安果(ぴんあんぐぉ)と言う名称にしてプレゼントにするといいのでは?

と思いついてしまった中国の商人たち。

 

平安果(ぴんあんぐぉ)を直訳→「平安(平穏)の果実」→略して「平果(ぴんぐぉ)」

「平果(ぴんぐぉ)」=「苹果(ぴんぐぉ)」で同じ発音となり、
リンゴが「平安の果実」として、クリスマスに販売されるようになりました。

 

なので、中国ではイブの夜に「平穏(平安)な人生を一生送れますように」と願いながら、平安果(ぴんあんぐぉ)と名付けられたりんご(ぴんぐぉ)を食べます。

 

つまりダジャレです。
語呂合わせです。

受験シーズンになると、
ゲン担ぎの名前のお菓子やお守りが爆売れするのと同じです。

 

 

なのでクリスマスイブはリンゴが

爆売れ

します。

 

 

リンゴバブルです。

 

 

いつもならキロ量り売りで3〜5元くらいのりんごが
1個最低10元から売れるようになるそうです。

 

 

リンゴバブルです。

 

 

 

クリスマスラッピングをすることによってただのりんごはクリスマスの必須アイテムに。

送るリンゴも、人気を集めているのは
粒がそろっていて形が綺麗なアメリカ産や日本のフジリンゴだそうで、普段の数倍高い値段で販売されます。

 

似たような文化は有っても、言語や環境の背景から、独自の文化は生まれます。

 

 

特に中国の若者、80后や90后の年代は新しいもの好きで、新しい習慣やイベントを受け入れられやすいですね。

つまり、中国ではプロモーションの影響は強く、非常に重要なものだと言えます。

 

 

 

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