中国団体ツアーに潜む闇

中国旅行会社の日本団体ツアーが激安!
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中国人団体旅行で起きる爆買いの仕組み

旅行会社は赤字で団体旅行客を日本へ連れてきます。そしてツアー客の買い物のバックマージンで黒字化させているのです。
もちろん誰だって赤字は嫌ですから、旅行会社はガイドにプレッシャーをかけ、その結果ガイドは一生懸命買い物をするように促します。

・移動中のバスの中でおすすめ商品のプロモーション
・日本の豆知識を教えて「日本のことはよく知っている」アピール
・ガイドはお店と懇意にしているため、お得な値段になっていることをアピール
・健康に関する知識を与えて健康食品の必要性を訴える

など、このようなことをしているそうです。

そしてツアー客の信頼を得て、頼られることで「この人のおすすめするものが一番間違いがない」と思ってもらうことでたくさん商品を購入してもらいます。

ここだけ見れば、団体ツアーの添乗員は通訳も出来て、売り上げを上げるための営業も出来るという、とても優秀な営業マンです。ただし、これはある一定の秩序が保たれている場合は良いのですが、暴走することも多々あります。

もしツアー参加客が買い物を拒否したら?

利益を上げるため、団体ツアーには必ず免税店に寄り、買い物をする時間という行程が組まれていますが、散々買い物をさせられたツアー客はだんだん買い物をしたがらなくなってきます。また、初めての参加ではないツアー客も買い物をしたがりません。

しかし、安いツアー料金で連れてきている旅行会社はなんとしてでも利益を上げなければいけないため、ガイドは強硬手段に出ます。

・買い物をしないと次の目的地に連れていかないと言う
・買い物をしない客の通訳はしない
・買い物をしない客は無視する
・バックマージンの利益率が高い商品を売るために商品情報のウソをつく(成分や実際の価格など)

などなど・・・

言語が通じない、よくわからない場所でツアー客の唯一の頼りになる存在はガイドです。
自身が中国に帰るまでの行程の全てを握っているのはガイドです。

もしガイドに見放されてしまったら、どうしていいか分かりません。なのでツアー客は大量の買い物をするしかないのです。

また、団体ツアーでしか日本に来ることができない中国人観光客は、”ガイドから離れない”という条件でビザが下りているため、ガイドから遠く離れてしまうと「不法滞在」になってしまう場合があります。そのため、力関係はおのずとツアー客よりもガイドの方が強くなってしまいます。

もちろん日本製品は中国でも人気ですし、転売や代理購入などもありますが、このような背景も爆買いの一つの理由です。

実は最近、このような事態が横行しており、中国人が日本で騙されている・・・という状況が発生しています。

 

この事実を中国人は知っているか?

全ての事実を知っていて、
「飛行機代や手数料でお金を払うより、お金が日本製品に替わるだけなのだと考えればまだ納得できる」
という考えで買い物をするツアー客もいますが、大半はツアーの裏側を知らない人たちです。

「ここは中国ではなく日本だから騙されることはない!」
と思っていたらこのような事態に陥り、せっかく日本に来れたのに嫌な思いをした団体ツアー客が増えてきています。そして団体ツアーではなく次回以降からは個人旅行で来るようになるのです。

この団体ツアーを運営しているのは、中国現地の旅行会社・日本にある中国旅行会社・中国人が運営する免税店やホテル、商業施設などです。
つまり、爆買いの恩恵はほぼ中国人が受けているのです。ドン・キホーテや日本の銘菓など、例外もありますが、ほとんどの団体ツアーの行方は中国の会社が握っています。

この闇を払拭するべく、日本の企業も中国人ツアーの受け入れ態勢を整えていくべきだと考えています。何十人も受け入れることが出来ずとも、少人数からでも良いのです。

日本の旅行会社にはぜひともインバウンド面でも頑張っていただきたいですね。

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