三人で行く、上海旅行。その4〜銀行開設編〜

三人で行く、上海旅行。その1〜出発編〜

三人で行く、上海旅行。その2〜土砂降りの雨で傘を買う編〜

三人で行く、上海旅行。その3〜上海で一番美味しいエッグタルト編〜




2日目です。

インターコンチネンタルの朝食はいい感じです。
和食洋食中華いろいろ揃っています。

味噌汁を見つけた時は思わず

「おぉ・・・」

という声が出ました。

特に浦東エリアは外国人が多いせいか、
はたまたインターコンチネンタルだからなのか
朝食会場ではたくさんの欧米系の人たちがまったりしていて
全然アジアっぽくない。

しかし、温かい中国茶を出された時は

「やはりここは紛れもなく中国」

と思いました。

中国茶のイメージ破壊力はすごい。

本日のミッション

2日目はやっと雨が止みました。
そのため、傘売りのおばあちゃんはいませんでした。

私たちの本日の最大ミッションは

・友人の銀行口座開設
・友人の中国のケータイを購入する

です。

しかしホテルから出発するとき

「エッグタルトもう一回食べたいです」

と友人が言い出したので、
ミッション追加。

追加ミッション
・リリアンベーカリーでエッグタルトを買ってから出発する

気に入ってくれたようでなによりです。

なぜ友人が銀行口座と携帯電話を欲しがったのかというと、
アリペイもしくはwechat Payを使いたかったから。

中国の銀行口座がなければ
これら2つの電子マネーは使えません。

Wechat Payは銀行口座がなくても
クレジットカードを登録するとか
チャージ用サイトでドルで送金するとか
Wechat Payに入金するための裏技はいくつかあります。

しかし、試してみましたがなかなかうまくいきませんでした。
やはり中国の銀行口座を持っているのが一番スムーズ。

銀行のランキングでわかる中国の経済

中国の銀行と一口に言ってもたくさんあります。

中国銀行
中国建設銀行
中国招商銀行
中国農業銀行
中信銀行
浦発銀行
民生銀行
北京銀行
上海銀行
交通銀行……

まだまだたくさんあります。
上記の銀行で頭に”中国”とつくものは国営です。
中国では社名に”中国”とつくものは基本的に国営企業と考えて良いです。

中国工商銀行は2018年、
イギリスのフィナンシャルタイムズ(Financial Times)が発行している、月刊経済誌「The Banker」によって発表された”世界の銀行ランキングTOP1000”で総資産額1位に輝いています。
2017年世界銀行総資産ランキング<中国語>

ちなみに2009年の時点では17位
2013年の時点で1位になり
それ以降5年連続で総資産額1位に君臨し続けています。

しかも2018年のTOP5はと言うと、

1位:中国工商銀行(中国)
2位:中国建設銀行(中国)
3位:中国農業銀行(中国)
4位:中国銀行(中国)
5位:JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー(アメリカ)

4位までだけみると、
「……これ、アジア限定のランキングかな?」
と思わざるをえない顔ぶれになっています。

もし、5位にJPモルガンがランクインしていなければ
「……これ、中国限定のランキングかな?」
とも間違いなく思ったはず。

この数年で中国の経済がめちゃくちゃ伸びたことがわかりますね。

外国人が中国の銀行で口座開設できるのか?

と、いうわけで世界の銀行ランキングの王者、中国工商銀行へ向かいます。

私も日本在住ですが1年半くらい前に銀行口座を開設しました。

パスポートを提出すれば基本的に開設できたからです。

パスポート以外に必要なものといえば
・携帯電話番号
・中国国内の居住地
なのですが、開設時、私はどちらも持っていませんでした。

そのことをスタッフに伝えると、

中国の携帯電話持っていない→人のケータイを借りてSMSの一次認証だけクリアする

中国国内の居住地→その時泊まっているホテルの住所を記入

で解決。

というわけで、パスポートさえあれば口座開設オッケーだったのです。

だったのです

今回も同じような感じで
中国の銀行口座を開設します。

入り口から入るとすぐ、案内係が立っていたので

「銀行口座を開設したいんですが」

と話しかけてみました。

案内係
「OK、ビザはありますか?」


「日本人で普段は日本に居住していますので、ビザはないです。
中国には仕事でよく来るので口座が欲しいのです。パスポートはあります。」

案内係
「無理です。開設できません」

・・・ん??


「私も外国人ですが、ビザがなくてもパスポートを提出したら作れましたよ??」

案内係
「法律が変わって、外国人は就労ビザか留学ビザがないと申請不可になりました」

なんですって

どうやら2017年7月頃に法律が変わって、
ビザもしくは納税認識別番号がないと口座が開設できない、ということになったそうです。

えええ〜〜〜〜〜〜〜

それって外国人にとってめちゃ不便じゃないですか。
今となっては電子決済がないとタクシーすら呼べないですし、
現金拒否するお店もありますよ。

私もあと3つくらい口座作っとくんだった……と思いましたが、仕方ない。

諦めました。

どうしても中国で銀行口座を開設したい場合

上海では一度諦めましたが、帰国してからいろいろと調べてみました。

法律は確かに変わりましたが、
地域や銀行、支店によって対応は様々だそうです。

つまり、違う銀行や支店に行けば開設できる可能性はあるということですね。

上海ではNGだけど北京ではOK。
中国工商銀行ではNGだけど中国建設銀行ではOK。
工商銀行の世紀大道支店ではNGだけど人民広場支店ではOK。

…みたいな感じですかね。(あくまでもイメージです)

また、聞いたところによると
・中国光大銀行
・華夏銀行
であれば、ビザなしでも開設可能だとか。

しかし法律が変わってもやはり中国は融通がきくよなあ……

こういうところがあるから、
「言ってみるのはタダだから、とりあえず要望を言ってみよう」
という文化になるのかもしれません。

今度別の銀行で口座開設を試みてみようと思います。

ちなみに余談ですが、
半年前に私も自分用の中国ケータイを購入しました。

理由はアリペイを使いたかったというのもありますが、
一番の理由は、「中国のケータイがなければネットバンキングが使えなかったから」です。

ネットバンキングを動かす際には毎回SMS認証をしなければいけません。
そのためには事前にケータイの番号を登録しなければならないのですが、
日本と中国ではケータイの番号の桁数が違う……

そのため日本のケータイ電話番号を使うことができず。
結局中国のケータイを買いました。

結局口座を開設時には他人のケータイを一時的に借りたとしても
使う時には最終的には必要になるということです。

続く。

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